最初に断っておくけど、私は医療の専門家でも感染症の専門家でもないし、感染症に類する物理モデルの専門家でもなければ数値シミュレーションの専門家でもない。
で。
死者数から陽性者数をみつもる
これは感染症だ。罹患すると死ぬことがあるけど、医療の力で死ぬ割合は下げられる。
罹患したらどれぐらい死ぬのかについての正確な情報は私にはわからないけど、ダイヤモンド・プリンセス号が参考になる。
陽性621名のうち、現時点での死者は 11名。1.8%。最後の死者が 3/31 なので、もう少し増える可能性もある。
621名の年齢分布はよくわからないんだけど、日本人の年齢分布と比べると高齢側に偏っているだろう。
若い人は死ににくいという情報があるので、ざっくり 3分の1 と見込めば(根拠なし)0.6%になる。逆に言うと、陽性の方は死者数の 166 倍ぐらいいそうだということになる。
DailyNewDeathsinJapan を見ると、これを書いている時点での死者は 2人/日 ぐらい。
ということで、日々陽性になっている人は300人ぐらいいそうだ。
これは死者数をもとにした計算だという点に注意。罹患してから死ぬまで、3〜5週間ぐらい掛かりそうだ。つまり、3〜5週間ぐらい前、日本では日々 300人ぐらい、検査すれば陽性になる人が発生していたんじゃないかな。
300人/日 は、検査すれば陽性になる人の発生数。
ここから、回復して陽性→陰性 に転じた人を減じると「検査すれば陽性になる人の増加数」になる。
ひと月前の捕捉率
さて。4週間前、まあ 3月4日前後にしようか、患者はどれだけ見つかっていただろうか。
平均 20人/日 。死者数からの推定が 300人/日 なので、捕捉率は 6% ほどになる。思ったよりも高い印象。
現在の状況
一方。現時点での感染者の発見数は
日付 | 人数 | ソース |
---|---|---|
3/30 | 46+5+16= 67 | 新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(3月30日公表分) |
3/31 | 128+7+85= 220 | 新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(3月31日公表分) |
4/1 | 101+25+76=202 | 新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(4月1日公表分) |
4/2 | 115+11+109=235 | 新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(4月2日公表分) |
これぐらい。平均取るのもどうかと思いながら平均取ると、181 人/日。
ひと月前よりも捕捉率が低くなっていると思うんだけど、どれだけなのかはよくわからない。
まあ半分にしておこうか(根拠はない)、ということで現在の捕捉率は 3% にしておく。
181人/日÷0.03 で、6千人/日
誤差範囲とか全然わからないけど、日々 6千人、検査すれば陽性になる人が発生している計算になる。
ちなみに、4/2 は、新型コロナウイルス感染症について によると、2570例 PCR検査して、235例陽性だった模様。陽性率は 9.1% のとなる。
まだまだ感染が広がる余地が大いにあることは間違いない。
終了条件
このイベントの終了条件は
a. かなりの割合の人がワクチンを接種し、罹患しなくなる
b. 治療薬が普及し、罹患しても簡単に治せるようになる
c. 感染によって免疫を獲得した人が大半になり、ウィルスが拡散しにくくなる
の3つしかないと思う。
最初の a と b は最短でも半年、1年を下回るのは難しいんじゃないかと想像する(よく知らない)。
c はどうだろう
「感染によって免疫を獲得した人が大半になる」の計算
そうなるとは思っていないけど、 6千人/日 が維持されるとしてみよう。
「大半」は、わからないので半分。6千万人にしておく。
6千万人 ÷ (6千人/日) = 1万日 = 27年。
これは困る。無理。
6千人/日 を 10倍にしても 2.7年。無理。
ベッド数をもとにした雑な計算では 30万床 使えるという計算だったけど、最近の報道を見るとそんなに使える感じでもないみたいなので、今の10倍も患者が出たら医療崩壊するんじゃないかなぁ(よく知らない)。
今後の見通し
というわけで。
「感染によって免疫を獲得する人が大半になる」を終了条件にするのは無理筋っぽい。
ゴールは「かなりの割合の人がワクチンを接種し、罹患しなくなる」または「治療薬が普及し、罹患しても簡単に治せるようになる」のいずれか。
なので、最短でも今後半年、たぶん1年かもうちょっとぐらいは終息しないんじゃないか。
それまでは経済活動など、様々な活動が抑制されるんじゃないかと想像する。
祈り
ウィルスによる、直接的または間接的な死者数が少なくなることを、少なくなりそうな施策が実施されることを祈るばかり。