日常生活を送っていて、不意に見知らぬ人から話しかけられる機会というのはそれほど多くない。
思いつくまま状況を挙げると:
- ナンパ
- セールス
- 宗教の勧誘
- 道を尋ねる
- 職質
- 取材
- 人違い
ぐらいかな。
で。
この前電車に乗っていたら、向かいの座席に白人がひとり座っていた。なんとなく視線はこちらの方に来ているが、目は合っていない感じ。私の方はたまたま洋書の小説を読んでいて。ふと(異国の地の電車で母国語の小説を読んでいる人を見かけたらつい話しかけてみたくなることもあるかなぁ)なんて思いつつ、洋書を読み進めていた。
降車駅が近づいたので出口に向かうと、彼も立ち上がり、急に話しかけてきた。
「What are you reading?」
いや、実際になんと言われたのかは全く憶えていないんだけれど、何を読んでいるのかと聞かれた気がする。私はつたない英語で読んでいる本の紹介とか、図書館で借りているんだとか言い。彼はそれはどんな話だと聞き、いやいやまだここまでしか読んでないのでどんな話なのか説明できないけど今のところ云々かんぬんと説明し、英ここで降りるのかと聞かれたのでいや私は乗り換えるから改札は出ないよと説明し、等と言うことがあった。
会話をしている間は英語を繰り出すのに必至で状況の不自然さがあまり気にならなかったんだが、改札を出た彼を見送った後で、状況の不自然さに気がついた。
彼は一体なぜ私に話しかけてきたんだろうか。
今のところ、英会話の個人レッスンの勧誘かなと思っている。
乗り換えた電車の中で、夕飯でも一緒にどうかと声をかけてみてもよかったかなと思ったりした。
今日の写真はそれとは何の関係もない、積み木。娘の積み木を見ているだけではつまらないので自分でも遊ぶわけだが、今日はこんなのをつくってみた。