http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/etc/050926etc.html
は、このような記事を載せる産経新聞と、このようなひとを名誉教授としている京都大学が、不見識な組織であることを教えてくれるし、不愉快に感じていたのだが。
この記事のおかげで私は インテリジェントフォーリング( http://www.geocities.com/intelligentfalling/intelligent-falling.html )や、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教 - Wikipedia( http://www.venganza.org/ ) のような素晴らしい考え方を知ることができた。というわけで、むしろ感謝。
それと。
インテリジェントデザインに対抗して、Illnatured Design( 略して ID )というのはどうだろう。
生物の研究をしていると、現在のダーウィン的進化論ではとても説明できないようなことを目にすることがある。
- なぜ、人間はこんなに頭が大きいのに産道はこんなに狭いのか。
- 産道は狭いだけではない。途中でひねりも入っている。ひねる必要があるとは思えない。
- 風邪などで熱が出るのはまあわかる。しかし、その熱が主な原因で死ぬのはどうかしている。
- 男の胸に乳首があるのはおかしい。
- 爪切りで爪を切らないとすごく不便なのはおかしい。爪切りがなかったら、爪が剥がれて痛そうだ。
ほんの数分でこれだけ思いつく*1。
ダーウィン的説明では、このような不便な、あるいは死につながるような性質は淘汰され、そのような性質を持たない生き物だけが生き残るはずである。
自然はあまりにも非合理的・非効率的で、ダーウィンの進化論が主張する無作為の自然淘汰(とうた)で説明することはできない。
この世界を矛盾なく説明するには、高度で強力な「何らかの意図」をもった意地悪または愚か者=illnatured designerが介在していると考えざるを得ない。この宇宙・我々を取り巻く自然は、非常に美しく、壮大ですらあるが、その美しさ、壮大さはダーウィンの進化論をはじめとする科学理論で十分説明できる。しかし、その壮大さや美しさに泥を塗るような非合理的な設計・効率の悪い部品が散見される。これらを説明するのが illnatured design の仕事である。
だれか英語に訳してアメリカ人の目につくところに置きませんか?*2
あと。インテリジェントデザインについて、肯定的に書いている記事を見つけたのでリンクしておく。上記の文章を書くにあたり、大いに参考にさせていただいた:
http://www.christiantoday.co.jp/template/news_view.htm?code=ed&id=50