鍋あり谷あり

テーマを決めずに適当に書いています。

海草とハロゲン

今日は会社で興味深いことを聞いた。海草にはハロゲンがたくさん含まれているとか。面白いと思って色々調べてみた。

たとえばハロゲンのひとつヨウ素ヨウ素といえば「昇華」のことを教わるときに、例としてほとんど必ず持ち出される物質ですな。あとは「ヨウ素でんぷん反応」とか。
そして、2000年にノーベル化学賞を受賞された白川博士の通電性ポリマーの研究でヨウ素は、プラスチックに通電性を持たせる添加物として重要な役割を演じている。また甲状腺ホルモンにも含まれ、哺乳類の発育上欠かせない元素である。
ヨウ素というのは広く自然界に存在しているが、存在量は非常に少なく地殻中0.5ppm、海水中には約0.001%程度。これに対し、海草を焼いた灰の中には1%程度存在しており、かつては日本でも海草からヨウ素を採取していた。いまでも日本はチリについで世界で第二位のヨウ素産出国である。ヨウ素だけでなく、他のハロゲンの臭素やフッ素も海草には多く含まれている。
(以上主に「化学辞典 普及版」森北出版 ISBN:4627240708 / http://www.isechem.co.jp/iodine/FIULetters4.pdf / http://ray.csidenet.com/extra/kajime/doyo/2.html

なぜ海草はそこまで高濃度にヨウ素を濃縮し、蓄積することができるのか。地上の植物とどこが違うのか。う〜ん。おもしろい。海洋生物学という分野にいままであまり接したことがなかったのだが、これを機に勉強してみようかな。リタイアしたらどっかの大学もぐりこんで、こんな自分の趣味の勉強をずぅ〜っとしているのは楽しそう。