鍋あり谷あり

テーマを決めずに適当に書いています。

モルモン

久しぶりに、布教活動している宗教者に引っかかってみたら、モルモンだった。
西洋人だとこっちもどうしていいのかわからないのですぐに退散するんだが、今日いたのは、大学生ぐらいの男二人組だったし、時間もあったので引っかかってみた。
若者らしく、なんだか自分の信仰を熱く語っていてそれはそれで幸せそうだなあとは思ったが、それじゃ布教できないよ、とも思った。
彼らは、胸に「Elder Morukado*1・守門 長老」と書かれたバッチをつけていた。まだ若いのに長老。
長老二人は、彼らの信仰がいかに正しいか、どんなに素晴らしいかを一生懸命説明してくれた。説得力は全くなかったが、まあまあ面白くはあった。噂に聞いていたのとほとんど同じ内容でびっくりした。噂はモルモン書を悪く言うために誇張していると思っていたのである。
特に。ジョセフがモルモン書を記す過程のうさんくささは最高だった。ほとんど『虫づくし (ハヤカワ文庫NF)』と同じである。そう思うと、あれはモルモン書のパロディーだったのかもしれない。
それはともかく。モルモンといえば『消えた少年たち (Hayakawa Novels)』。

あそこで行った契約を象徴する下着

とは何なのか。せっかくなので、聞いてみた:
彼らは、言うなれば、お祓い済みの下着をつけているとのことであった。見た目は普通の下着と変わらないと言っていたが、見た目からして違うとは言いにくいかもしれない。若者だし。ともあれ、お祓い済みの下着だとわかっただけで満足である。
啓示を受けたとか、精霊の導きではっきりわかったとか、そんなことばっかり言っているので、最後に『脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)』を薦めておいた。宗教の勧誘にわざとかかっていろいろ聞いたりしたことは何度もあるが、本を薦めたのは初めてである。彼らも驚いたに違いない。

*1:もちろん仮名。何て書いてあったか憶えてないし