『数学ガール (数学ガールシリーズ 1)』( http://www.hyuki.com/girl/ )読み終えた。
面白かった。買ってよかった。
で。
思ったことをひとつ。
本文中に何度もグラフが出てくるんだが、黒板やノートに書いているグラフのはずなのに、収録されているのは機械で書いたものだった(ように見えた)。
これが残念だった。
数学に出てくる絵は、不正確なものを手で書いた方がいい*1。
作図問題のような例外はあるものの、ほとんどすべて、ジャンルを問わず、定規やコンパスなんかは使わず、常にフリーハンドで書いた方がいい。と思っている。
強調したいところは丁寧に。どうでもいいところはどうでもよく。そういった手心がにじみ出た図が美しいし、わかりやすい。と思う。正確な図からはあるがままのことしかわからないが、不正確な図からは、書き手の意図がわかる。
生物学で写真よりもスケッチが大事であることと、たぶん、考え方は同じだ。
図の手心具合で登場人物の個性を出すことも出来る。たぶん、ミルカさんの図は乱雑で、要点だけが浮き出るような補助線が入っていたり。テトラちゃんの図は丁寧で正確なんだけど何が言いたいのかわからないとか。
まあそれよりも、結城さんの手書きグラフが見たかったということなんだけれど。
*1:物理や化学のグラフは正確な方がいいことが多いと思っている。特に、実験に関わるものは正確な方がいいように思う。